Friday, October 17, 2008

Das Leben der Anderen

やばいよね、こういう映画。邦題は「善き人のためのソナタ」。ぐっさり来ました。アカデミー賞をとったっていうのも納得。ベルリンの壁が壁崩壊前って、時代としてはライブで見てたわけだし、ソ連が終わってロシアになって、という混乱期に僕自身、ウラジオストクにも行ったわけで、そのウラジオストクに行った時に、シャンペンを出してくれた軍幹部向けの隠れサロンのマダムが、政治的な会話は一切答えず、黙って壁と天井の角を指差したんだけれど、この映画を見て、その頃の、いわゆる秘密警察の感じっていうのが、ヒシヒシと伝わってきて、ちょっと映画だけではない感触を覚えながら見た。それから、この映画、国家保安省・シュタージという極端な組織で洗脳されている局員であろうが、ヴィースラー大尉のように、音楽や文学やアートなど、心を捉える芸術には、概念の信奉など吹きとばすチカラがあるんだなという、そういうメッセージのも思えて、ぐっさり来ました。いい映画でした。

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