Friday, March 24, 2006

Lost in Translation

舞台は東京。作ったのはソフィア。もう見るしかないと公開当時思っていたことを思い出す。だけど予告編を見て萎えた。その理由は日本人をバカにしてる風に「やっぱり」思っってしまったからだ。単に言葉が通じないというだけでなく、欧米から見た黄色いサルとしての日本人像。彼らには日本も韓国も中国も同じなのかもしれないし、アメリカ中部に行くとインドネシアと日本がすぐそばだと思っている人も少なくない(逆に言えば我々だって中東のこととかアフリカ西岸のこととか知らなさ過ぎる)。そういう大雑把な視点からのイケてない人々というイメージ。それを日本人に向けられてもホントに仕方ないほど日本はイケてないし駄目ダメだらけなんだけど、そこをちょっとでも変えたいと、この15年インターナショナルなデザインを作ろうとやってきた僕としてはどうも直視に耐えないわけだ。ただ、ソフィアの才能は素直に認める。彼女らしい柔らかさは独特の世界だ。「わけわかんない」世界=東京に来てしまった「わけわかんなくない」という価値観を持つふたりのラブストーリー。思い上がりもいい加減にしろって思ってしまう自分を抑えられなくて逆に腹が立つ。

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