BLOW
まいった。いやはや無茶苦茶かっこいい映画だわぁ、というのが正直な感想。全編に亘って映像も音楽も脚本、特にそのセリフ回しに呆れるほどノリがあって最後まで目が離せない。かっこ良さは何より衣装の素晴らしさが際立つが、それを着こなすジョニー・ディップも素晴らしく冴えてる。脇を固める俳優陣も個性豊かな上に完璧な配役に思えるし、皆がこれでもかと演じ切っているので胸が空くような映画のタッチがより立ち上がって来るようだ。脇が冴えていて印象的なのはポッド時代のマリブのアパートでニタニタ笑うだけのおデブとか、サイケな売人バービーのオネエぶりとか、実家に帰ったジョージが警察に連衡されちゃうシーンでの母親が叫ぶ通報の言い訳とかとかとか。やっぱ脚本がいいんだろうな。もちろんリズムを作る編集も良いし、もう簡単に言えば全部好きってことになる。ラストに幻影として現れるジェイム・キング演じる娘の姿にハッとするまで、実話なのにファンタジーのように押しの強い展開に、おぢさんやられちゃいました。それからDVDについているオマケの中で共演した俳優達がキャスト役のままでジョージについて語るプロダクションノートコンテンツがあるのだが、これがまた凄くイケてて素晴らしい。ミュージックビデオ的と言ってしまえばそれまでだが、普通である要素を極大化させることで一見どこにでもあるインタビュー映像をファッションにする正しい手法と言えるだろう。
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