Tuesday, October 25, 2005

CONSTANTINE

むちゃくちゃ脇がいい。とにかく脇役が素晴らしくいい。「ヒトラー」で武力しか能のない防衛軍隊長のピーター・ストーマが突如大魔王サタンになって現れてくれたのも驚きつつも最高のキャスティングだと唸った。目の見えない謎の黒人霊媒師・ミッドナイトも超クールだし彼のクラブはぞっとするような美しさで満ちている。さらに衣装も抜群だ。ティルダ・スゥイント演じる大天使ガブリエラも最後には薄汚れてしまうが味のある美しいオーガンジーの重ね着で独特の世界観が醸し出される。サタンの服もクールでいい。天使は白だから悪魔は黒だと思っていたが息子のスーツ姿といい親父のアイボリーのジャケットと白シャツもセンス抜群。にちゃにちゃのヘドロを垂らしながら素足で降りてくるゆったりとしたスピードも重要な演出だろう。実際、目を凝らして画面を見ていると徹底的に美術が検討されていることがわかる。劇画コミックスを実写版で映画化となれば非現実的な話にリアリティを与えなければ成立しない。そこに目を向けると圧倒的な労力が割かれていることがわかる。地獄の絵もものすごい。ガブリエラが暖炉の前で黒々とした大きな羽根を広げた時はすごいなと思ったが、それよりも最後に焼け焦げた背中の美術が素晴らしいと思った。とにかく映像に詰め込まれた圧倒的な美術の数々に目が離せなかった。残念なのはキアヌ・リーブスだ。「自己犠牲か」というサタンが吐く台詞はまるで「マトリックス」を受けたとしか思えない。果たして彼は「マトリックス」から抜け出せるのだろうか。

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