Monday, October 31, 2005

13 DAYS

ケヴィン・コスナーって、とにかく「アメリカの正義」というテーマに関してならオレしかいない…という勢いを持って映画人生を歩み続けてきているような人に思える。でも彼が辿ってきた正義を謳いあげる論調もこうも一貫されると気持ち悪くなってくる。「ダンス・ウィズ・ウルブス」、「アンタッチャブル」、「JFK」…。彼はそのうちレーガンのように大統領になるつもりなのだろうか…と思ったこともあった。んでこの映画、キューバ危機のときのケネディ大統領とホワイトハウスの内側を描いたものだったけれど、なんかしっくり来なかった。キューバ危機には、例えばソ連の潜水艦がうようよしてたとか、海上封鎖前後には、もっともっと多くの真実が起こっていたことが、その後の当時のソ連の幹部たちからも証言されているし、そういう歴史的な事実を、アメリカ側だけの、それも軍隊をちょっと嫌な存在に置きながら、政治側の苦悩って大変なんだぜ、みたいな描かれ方には、どうも入っていけない。そういう意味でもケヴィン・コスナーらしいと言うか、偏執的なアメリカの正義を押しつけられるような感触には違和感を感じざるを得なかった。

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