Thursday, August 25, 2005

Movie List

映画記録をここに残していくにあたって、自分は過去、どれだけの映画を観てきたのだろう…と思い、一度リストにしてみることに試みた。だがどうも簡単にはいかない。とりあえず思いつくところだけをざっとリストしてみたが、俳優から作品に、監督から作品に、時代の気分から作品に…と、次から次に「そういえば観たな」という作品が現れる。仕方なく、この機能の限られたブログ上にリスト化して整理するのを諦め、インターネット・ムービー・データベースでの自分のアカウントに、追加追加で整理していくことにした。同時にテンプレートにそのリストへのリンクを張る。このIMDb上でのヴォートポイントは実際に今の自分に残っている感動や印象の深さでの点数でしかないが、休みに入ってから見直した映画はそれなりに点数が辛いと思われる。さらに子供の頃からの記憶を呼び覚まし、内容だけでなく映像をある程度まで思い出せたものに限って点数をつける…という基準でリストの充実を図ってみたが、なんと300本を過ぎたあたりで止まってしまった。

記憶の怪しいものを省いたとはいえ、なんと少ない数だろう。単純計算ではたった600時間しか僕は映画と過していないことになる。その事実に自分自身で結構愕然とする。さらに、改めて気づくのは、特に古い時代の「見ておかなければならない」とされている名作・秀作の記憶がかなり欠けていることだ。しかし、たとえば「グランド・ホテル」や「カサブランカ」をもう一度見直すには、何かテーマを持たないと難しい…と思う。その反面、胸に残る切なさとともに、どういう内容でどういう場面が描かれたかを明瞭に記憶しているチャップリンの「街の灯」やオードリーの「ローマの休日」のような名作をもう一度見たい…と思う気持ちもある。クエンティン・タランティーノは若い頃に中古ビデオ屋にバイトで潜り込み、ありとあらゆる映画を見尽くした後にあの「パルプ・フィクション」を作った…という話を一昔前の大阪で某クラブの店長だったT君から聞いたことがある。今更、そういう逸話を思い出すまでもなく、自分は天才ではないのだし、蓄積は力なり、の定石を踏まえて基礎を固めるのみ。アートでも、デザインでも、建築でも、ファッションでも、写真でも、どんな表現フィールドに於いても、最初から自分なりに再構築するつもりで、過去行われたあらゆるトライ・アンド・エラーを知り尽くす…という時間は無駄にはならない。この与えられた時間を、精一杯分析と再構築に充て、学習に使って行こうと思っている。

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