Apollo 13
そういえば「アポロ13」について書いていなかったのでエントリーを作っておく。この映画は宇宙モノではあるが脚本家は密室劇としてのドラマを重視したのだと思う。もちろん打ち上げから帰還までを描くわけだから、宇宙飛行士や彼らを取り巻く数々の登場人物の性格や背景も描くし、ヒューストンの内側も描かれる。しかし「ライトスタッフ」のような物語の展開方法ではなく、限りなく密室での物語に焦点を当てたのだろう。舞台は宇宙空間に漂う狭い着陸船と地上の管制センター。離れてはいるがそれぞれが信頼しあって危機を乗り切るという人間ドラマ。内容に関してはウィキペディアあたりで書かれていることで十分だと思う。物語としては、いわゆる危機を乗り越えたアメリカンヒーロー像を描くことで感動させようというタイプの映画だ。それがわかっているのに、何度みても最後に管制センターが「やったー」と沸く場面になると胸が熱くなる。特にエド・ハリスには敬服する。でもそれはやっぱりロン・ハワードの演出のチカラだろう。彼はそういうことを知り尽くして映画を撮っている数少ない監督だろう。
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