Tuesday, November 01, 2005

SWORDFISH

swordfish screen imageこの映画のメモをノートから拾おうとしたが、とにかくメッタ切りにコメントが書き殴られていて自分でも笑ってしまった。僕はこの映画を観たとき、相当アタマに来たらしい。以下、そのままメモを拾って書いてみる。「面白く作ろうとしたところが全部裏目に出た駄作」。「ハル・ベリーのセクシーさをプロモーションするために作られたようだ」。「とにかくストーリーの脇を固める部分にお金が使われていない」。「どのシーンでも説得力が弱く、疑問符の連続」。「カーアクションのシーンにしてもツメが甘い」。「別の作品に仕上げてやるから俺に編集やらせろと言いたい」。と、こんな感じだ。言わんとすることは今も変らない。スタンレー演じるヒュー・ジャクソンの弱々しさも目をつむろう。「オーシャンズ11」シリーズで味を出すドン・チードルや、「ライト・スタッフ」のサム・シェパードなど脇もばっちり。ジョン・トラボルタもハル・ベリーもこういう感じしか出来ないのかよと思うけれど、この映画の役どころは二人ともハマリ役そのもの。じゃぁなんで楽しめないのかを探っていくと、結論として編集が最悪という思いにいたる。物語りもやろうとしてることも悪くはないと思いたい。大量の人員と巨額の費用をかけたワンシーンがある。しばらくすると同じようにすっごいお金がかかっただろうなと思うシーンが来る。しかし、その間を繋ぐシーンが手抜きだらけなのだ。同時に映画全体に亘ってのリアリティに対する緊張感が欠けている。伏線の派手さに対してピンチになる部分のトリガーが安易すぎる。なんでこんなに周到な計画が立てられるチームが派手なパーティをキッカケに足がつくのかお腹に落ちない。バスが宙釣りになってヘリに運ばれていくシーンでも、通行止めで撮影してるのがバレバレの引きの絵をなんでくどいほどインサートするのかわからない。そうしたことでいっぺんに醒める。冒頭の爆破シーンでタイムスライスの進化版とか見せつけられてうぉっとなったも束の間と言う感じで、盛り上げては醒める。続きそうで続かない。最後の最後までまるで煮え切らない映画だった。僕とは違って褒め系のコメントを読むなら蜂賀亨が書いてるUNZIPあたり。ホント最近ビジュアルエフェクトでどだっていう作品が心に残らない。

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