Thursday, May 04, 2006

Four Great Civilization : China

なんだか慌しさが戻ってきて、5月は全然映画を見る余裕が持てなかった。ずいぶん前にNHKスペシャルで放映された「四大文明」シリーズの「中国」を改めて見直した。これを見たくなった理由は、ある本を読んでいて、日本に入ってきたさまざまな文化の背景を少しでも知りたいと思ったことに拠る。この番組で紹介されている内容はほぼ紀元前の中国がどのようであったかを示すもので、皆無と呼んでも良いほどの知識しかなかった僕は、本当に染み入るように学習した。この作品からは表現の学習ではなく歴史の勉強だった。兵馬俑はもちろん知っていた。だがそれが権力という側面でどういった意味を持つものなのかまったく理解していなかった。なんでもっと学生時代に勉強しなかったのだろうか。悔やんでみても仕方ないのだが、やっぱりこうして楽しみながらの勉強ではなかったのだから仕方がない。兵馬俑の戦士たちは全員違った体躯と顔を持っている。それがどれだけすごいことか…。想像し始めると眠れなくなった。黄土高原の年間降水量は400ミリ程度。だが、太古の昔は豊かな森林であったと言う。その森を資源として切り倒し続け、今のような不毛の砂漠にしてしまったのは人間だった。文明と言う狂気。人間が償うべき千年の暴挙をあらためて認識する。